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  • 失敗という選択肢はありません

私の妻はフルタイムで働いていて私より早く出勤するので、2歳の息子の世話をするのは私の毎朝の日課になっています。9時に保育園に連れて行くまでは私と息子の2人だけなので、私は息子の行動に十分に目を配っていなくてはなりません。たまに駄々をこねたり骨の折れることもありますが、かけがえのない父子時間であるこのひとときを大切にしています。

自分の世界を広げようと常に好奇心旺盛な息子の行動を見ていると、本当にびっくりするようなことばかりです。彼にとっては何もかもが初めての体験です。ある時、息子が転んで痛がっていたことがありました。しかしほんの2分後には元通りになっていました。この歳の子にとっては、失敗したという考え方はありません。彼の毎日は新しいことを知る機会に溢れていて、限界など存在しないのです。

しかし時の流れとともに、私たちはそのことを忘れてしまうようです。学校では素晴しいことをたくさん教えてもらいましたが、残念ながら「間違える」というのはその中には含まれていません。しかし実際は成功よりも間違いから得るものの方が多いのです。なぜなら犯してしまった間違いは、自分の考えや行動と向き合う機会をもたらしてくれるからです。そのためスミス英会話枚方校の生徒のみなさんには、間違えることを怖がらないようにと言っています。生徒さんが間違えるとその事について解説をしてあげることができますし、どうやって文章を組み立てようとしたのか私も生徒さんの思考回路を知ることができます。当てずっぽうで正解してしまうとそれがなぜ正しいのか分からないことが多く、結果その文章を他のシーンで応用することができません。最終的に一か八かだらけの英語になってしまうわけです。

人はよく「間違い」と「失敗」を混同してしまいます。「間違い」は短期間のミスで、道をそれたことを教えてくれます。まだそこから元に戻れます。「失敗」が生じるのはただひとつ、私たちがそこから何も学ぶことなく完全に諦めてしまった時だけです。

あなたが生徒さんであっても教師であっても、間違えることを怖がらないでください。間違いこそが私たちを人間たらしめるものなのですから。

Adrian

in Hirakata, Teacher's Thoughts by Mark | May 29, 2010 | 0 comments

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