素晴らしい質問

「どんなに些細でたわいない質問でも、質問しないより遥かに素晴らしい」という考え方が大好きです。語学のみならず、何かを学んでいると疑問が沸き起こるのは当然のことです。何か分からないことに出くわした時は、はっきりとそう言う事が大切です。子供はそれが得意で、「なんで?」「これは何?」と、どんなことでも大人に質問してきますね。子供たちは恐れることなどなく、知らないことは知らないと認めます。しかしながら、人は成長するにつれて変わってしまいます。大人になると、無知であることと愚かであることを一緒くたにしてしまうのです。知らないということを認めるのは誰にとっても勇気のいるものですが、ちゃんと質問することで、あなたは知識を得られるうえに、人間としても一回り大きくなれるのです。
近頃、ある生徒さんが毎週教室に来るたびに、じつに的を射た英会話関連の質問を用意してきてくれます。私は英語を教えて18年になりますが、彼女の質問内容はどれもちょっと止まって考える必要のあるものばかりです。2週間前に彼女が用意してきた質問は「“~しちゃった”って英語でどう言うの?」というものでした。これには意表を突かれて、しばらく考え込んでしまいました。教室にいた他の教師とも話して、「without thinking, I…(無意識に…した)」や「I couldn’t help ~ing…(~せずにはいられなかった)」などの表現が出てきました。そしてまた別の週に彼女が用意していた質問は「“少ししか英語が喋れません”は英語でどう言うの?」というものだったのですが、これには私たちの中でもいろいろなアイデアが出てきました。「I can speak only a little English.」や「I only speak English a little.」、「I can speak little English.」などです。
この生徒さんの行動から言えることは何でしょうか。彼女は学びたいと思っているということ、彼女は自宅で英語の事を考えているということ、さらに結果として、彼女は英語力を早く上達させることができるということが言えます。
語学の勉強において、疑問を持ち質問を投げかけるという行為はとても重要視されています。そういう思考傾向を持つかどうかが生徒一人ひとりの進歩を左右するからだと思います。適切な訳語が存在しない表現や意味をなさないような表現に遭遇し、苛々する事も当然あるでしょう。そんな時、私たちに質問さえしてくれれば、モヤモヤしていた頭がびっくりするほどスッキリしますよ。
面白いことに、成功した人たちは、まず無知であることを認めるところからスタートしています。そして分からないことがあるたびに質問をするのです。知識という財産を得るためにほんの短い間だけ愚か者に見られることは、彼らにとっては取るに足らない代償にすぎないのです。これこそが、成功者たちが成功している理由なのだと思います。彼らは恐れずに「ちょっと、教えてくれませんか?」と言えるのです。
というわけで、もしも何か分からないことがあったら、分かっているふりなどせずにはっきりと意思表示をして下さい。スミス枚方校の生徒のみなさんがまさにそうしてくれることを期待しています。

Adrian

Many thanks to Yasuko Isayama for her hard work translating my article

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