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Look at this! スミス英会話大津校息子よ、なぜ私に日本語で話しかけるのだ?
By Chiharu スミス英会話大津校

滋賀県の病院で、元気な産声を上げた瞬間から英語で生活している私の長男。エドワードと長男だけで過ごす時はフランス語を使うこともありますが、それ以外の時は、家の中や外関係なく、英語のみでコミュニケーションをとっています。それにも関わらず、最近息子が私に日本語で話かけてくるんです!私は今まで一度も、息子に対して日本語で話しかけたとこはないのに!

昨年の4月、近所の公立幼稚園へ入園した長男は、初めての日本語での生活に戸惑っていました。友達や先生が言っていることが分からず、「いーれーて」や「やめて!」など自分の気持ちを伝えることもできませんでした。入園までは、日本語で気持ちを伝える必要性があまりなかったのですから、当然ですよね。おばあちゃんとは日本語を使うこともありましたが、「ライスボール食べる?」とか「スリープの時間やで」などと、まるでルー大柴のようにおばあちゃんが言うので、息子もカタカナ英語で気持ちを伝えていたようです。そんな息子も、夏休みを終え2学期に入ると、幼稚園生活に慣れたのか、日本語が自然と溢れ出てくるようになったのです。お友達も、「OOくん、日本語ぺらぺら喋るようになってるで!」と驚きの声。息子自身は、”I speak Japanese. I can’t speak English! (僕は日本語を話します。英語は話せません。)”とまで宣言していたほどです。

今年の4月から年長さんになり、今では、英語と日本語のどちらも自然に使えるようになりました。”Did I speak only English before?(僕、前は英語しか話さなかったの?)”と息子に聞かれたので、”You had hard time understanding what your friends were saying when you entered kindergarten. Don’t you remember? (入園した時は、友達の言っていることが分からず大変だったでしょ。覚えてないの?)”と答えると、”Really?! I don’t remember.(本当?!覚えてない!)”と言います。

英語で生きていた息子の中に、日本語という新しい言語が溢れだし、今では状況や必要に応じて使い分けられるようになっています。その息子が、時々、私に日本語で話しかけてくるようになったのです。父親であるエドワードに対しては、英語のみなのに。

息子:”Mom speaks Japanese but you can’t speak Japanese, Dad!” (お母さんは日本語を話すけど、お父さんは話せないじゃない!)
エドワード:(悲しそうに) “I CAN speak Japanese!” (日本語話せるよ!)
私:(心の中)失礼だぞ、息子。。。Daddyも日本語学校に通ったりして、努力して日本語が話せるようになったのに。

なぜ私に対してだけ日本語を使うのでしょう。私は英語でしか返事をしないにも関わらずです。気になったので、何度か息子に尋ねてみました。彼の成長とともに返事が少しずつ進化しているのが面白いなと思います。

1回目
私:”Why do you use Japanese with me? (どうして私に日本語を使うの?)”
息子:”I don’t know. It just comes out. (分からないよ。ただ出てきちゃうんだ)”
2回目
私:”Why do you use Japanese with me?”
息子:”I don’t know. I think I don’t know some words in English.(英語で知らない単語があるからだと思う)”
3回目
私:”Why do you use Japanese with me?”
息子:”I use Japanese when I can’t say some things in English. I don’t know everything in English, you know. (英語で言えない事がある時は日本語を使うんだ。英語で全ての事を知っているわけじゃないんだから)”

なるほど、なるほど。平日の朝9時から2時もしくは4時まで、日本語のみで友達と遊び、新しい歌や踊りを学び、日本語で成長している息子にとって、英語で言えない事が出てくるのは当たり前。英語より、日本語で母親に聞いてもらいたいこともいっぱいあるやんな。たっぷり聞かせてもらおう。この際、日本語であろうが英語であろうが気にしない。だた、私の返事だけは英語のままでお願いね。

小学校に入学すれば、ますます息子の日本語能力が高くなることでしょう。そうなる中で、エドワードと私に出来ることは、今まで続けてきたEnglish Only精神を貫きつつ、息子の「伝えたい」という気持ちに寄り添いながら、彼が自分の気持ちや経験したことを、日本語だけでなく英語でも表現できる力と自信を身に付けるお手伝いをしていきたいと考えています。

Chiharu スミス英会話大津校

in Ohtsu, Teacher's Thoughts, The Small Room by Mark | June 24, 2016 | 0 comments

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