スミス英会話甲東園校 ブリティッシュコロンビア州の自然の持続可能性
私は1980年から1990年にかけて、野生的で美しいカナダの太平洋岸で水文学・水質・流域管理・アクセスデザイン・太平洋鮭産卵環境を専門とする森林環境エンジニアとして働いていました。
私達が数週間オフィスを空けるときは、自然のままでアクセスもなく、人々もいない広大な土地や地域へとヘリコプターや金属製のスピードボートで、同僚とともに飛び回りました。
少しでも開発が行われる場合、それは私たちによって規定され、そして多くの都会の人々は私たちになぜそれをそのままほっておかないのか、ということを熱心に追求してくるでしょう。
ブリティッシュコロンビア州には、いくつかの世界一高い木々や、世界最大面積の手つかずの雨林の山々が存在します。環境保護対策は厳しく、四国ほどの大きさの区域はユネスコの生物学的遺産よりもさらに厳格な土地保護の公式分類である「野生保全地域」とされています。これらは誰も所有することができず、公衆トイレでさえも開発容認されていない領域です。
しかし人間からの影響を受けない荒野の真の保全を成功させる為には、持続可能な管理計画が必要となります。特殊な人間からの影響が必要とされることを忘れてはいけません。ここでは2%未満の土地が私有地であり、持続可能なプログラムにおける保全対開発のバランスは社会的に重要な政治的討論となっています。
莫大な自然の領域は、人々が楽しめる公園に割り当てられる可能性があります。一部の地域は先住民族にとって神聖な場所であり、正式にそのように分類されています。
さらに他の地域では、絶滅危惧種の野生生物生息地が優先され、研究や教育の対象となる可能性のある地域もあります。莫大な手付かずの山、木、野生生物、水などの資源の持続可能性は、複雑で包括的な土地管理計画の中で重要な基本目標です。これは林産物の製造の有効性と関連産業経済を考慮しなければならない現在進行中の社会経済政策です。
林産物は産業および政府にとって収入であり、そして市民にとっても直接的、間接的な仕事を多く生み出しています。実際に、ブリティッシュコロンビア州のGDPの約半分は環境林業に関連しています。
したがって、持続可能な多目的戦略では、全ての経済的な配慮事項を十分に考慮する必要があります。そうでなければ、戦略を持続可能することはできません。
科学的原則が正しく実施され合法であり、論理的管理の実施が習慣として採用されている場合、木材開発作業が自然に戻るのにかかる時間はわずか数年です。この先を見越した進行中の土地管理方針は、持続可能な資源管理への鍵となります。
ブリティッシュコロンビア州での、森林官の利益代表者としての私の仕事はこれらの様々な優先事項を全て考慮し、必要に応じてバランスを取ることでした。思いやりがあり学識のある政府、先住民族、企業からの専門家や、洞窟探検家や鳥類学者など公認の特別利益団体などと協力し、これら全ての優先事項に取り組む持続可能なバランスが日常的に達成されています。
この概念はカナダと太平洋北西岸では基本とみなされており、土地の所有権が大きな障害とならない他の国々でも迅速に実施されるべきです。