Thereは「そこ」という意味ではなくて「そこで、そこに、そこへ」なんですか?

Thereは「そこ」という意味ではなくて「そこで、そこに、そこへ」なんですか?
by Chiharu、スミス英会話大津校

そうなんです。私たちが普段会話で使っているThereという単語は、大抵「そこ」という意味ではなくて、「そこで、そこに、そこへ」なんですよ。There は形容詞、名詞、間投詞として使うことも可能ですが、今回ここで説明するThereは、副詞です。

英会話学習者とお話をしている時、よく耳にする表現があります。
There の使い方が間違っているのですが、どう間違っているのでしょう?
X I want to go to Canada again. There is very beautiful. (カナダにもう一度行きたいです。そこは、とても美しいです。)
X I stayed at a hotel. There was very clean. I really liked there. I want to go to  there again. (私はホテルに泊まりました。そこはとても綺麗でした。本当にそこが気に入りました。またそこに行きたいです。)

上記の文を、正しく直すと以下のようになります。
O I want to go to Canada again. It is very beautiful.
O I stayed at a hotel. It was very clean. I really liked it. I want to go there again.

これらの文に登場する「カナダ」や「ホテル」のように、一度話しの中に登場した場所を主語や目的語にして話を続ける場合、Thereをそのまま主語や目的語にすることは出来ません。代わりに、「それ」という意味の名詞であるItを使います。
Itが主語になる場合:It is very beautiful.や It was very clean.
Itが目的語になる場合:I really liked it.

それでは、なぜ”I want to go to there.”ということが出来ないのでしょう? それは、Thereという副詞自体に、場所の方向を表す意味が既に含まれているからです。Thereだけで、「そこへ」という意味になるからです。
O I want to go there. (そこに行きたい。)
O I want to stay there. (そこに滞在したい。)
O I stood there for a long time.  (長い時間、そこに立っていた。)

もう一つのThere(副詞)の使い方を紹介します。何か新しい情報を提供する際に使う表現です。

There is/areの後に不特定の人や物が主語として続き、「~がある、~がいる」という意味になります。
O There is a pen. (一つのペンがあります。)
O There are many people there. (そこに多くの人がいます。)

私が英会話学校で話す練習をしていた頃、上達しているなと感じた瞬間。
それは、自分が英語で話している最中、「あれっ、今間違った言い方したかも?!」と気付けるようになった時でした。そして、自分自身で正しい言い方に直せるようになった時、「おっ、私って結構話せるようになってる?!」と思いました。

英会話上達に、必要不可欠なこと。
それは、”間違う”→”間違いに気付く”→”自分で直す”の繰り返しではないかと思います。

私が自分で間違いに気付かなかった間は、英会話学校の先生やクラスメートにどんどん指摘してもらいました。あの頃は、自然な表現且つ正しい言い方を学べることを楽しんでいたように思います。

Chiharu、スミス英会話大津校