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山で過ごした夜

Life Episodes : レス先生 ライフエピソード 

Life Episodes : レス先生 ライフエピソード

山で過ごした夜

かつて友人たちと行った山登りが忘れられない。カルガリーにほど近いカナディアン・ロッキーのカナナスキス山脈にあるバードウッド山でのことだった。とても印象的な山だった。特別高いというわけではないが、周りの山よりも少し高い。ほとんどの山が、非常にとがっている。山頂への簡単なルートはない。どのルートも危険で難しい岩登りを伴う。

私たちは適当な時間に出発した。車を出発したのは午前6時頃だったと思うが、ずいぶん前のことなので正確には覚えていない。7時半くらいに麓に着き、クライミングギアとロープを装着し始めた。登り始めは簡単で楽しかったが、私たちは経験豊富ではなかったので、ゆっくり進んだ。全員で4人のグループだったので、その分少しペースが落ちた。7時間も登ると、山頂はどこだろうと思い始めた。先にはまだ岩があったので、まだ頂上ではなかったのだ。驚くことに、頂上までさらにあと3、4時間かかった。ガイドブックによると、下山は大変なようだった。一度片側を下り、尾根を乗り越えて登り、その後下りなければならない。辺りは暗くなり始め、私たちは下る途中で道に迷った。そして、ロープを使って高所から降りる懸垂下降用のスリングを見つけ、懸垂下降することにした。私たちは暗闇の中、幅1メートル半、高さ2メートルほどの岩棚を懸垂下降した。

あたりは真っ暗だった。私たちはヘッドランプをつけ、最後の水を飲んだ。幸いなことに、最初の岩棚を過ぎると水がちょろちょろと流れている所があって水筒に水を補給することができたが、1リットルのボトルをいっぱいにするのに10分ほどかかった。私たちは岩棚に腰を下ろし、持っていた食料を食べ、話を始めた。一人は寝袋型シェルターのビバークザックを持っていたので、彼はその中に入った。私たちは全員、夜中に落ちないようにロープで山に縛り付けた。

休んでいた岩棚から下までどれくらいの高さなのか見えなかったので、岩を投げてみた。投げた岩が底に落ちる音が聞こえるまで、かなりの時間がかかった。私たちは震え、しゃがみこみ、岩棚にうずくまった。時々立ち上がり、暖を取るために運動をした。午前2時頃、水が凍っていることに気づいた。その夜はとても寒く、ほとんど眠れなかった。

ようやく朝5時半になって少し明るくなり、下まで見えるようになった。下りは長かった。最終的に崖から安全な地面に降りるまで、フルロープで懸垂下降を7回繰り返した。

友人のひとりは糖尿病だったので、インスリンのことを少し心配していたが、彼はインスリンを携帯していたし、血糖検査器も持っていたので大丈夫そうだった。後で聞くと、彼自身はかなり心配していたようで、帰宅後体調が優れなくて大変だったようだ。でも結果的にすべてうまくいき、車に着いたときにはものすごく疲れきっていたけれど、私たちは無事に下山することができた。

私はあの山の夜のことを決して忘れないだろう。楽しい経験ではなかったけれど、私の人生の中で特別な経験のひとつだ。

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スミス英会話生駒校 レス先生

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わたしはカナダのエドモントンの出身です。

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