数学が苦手な私が、カナダの大学の数学の授業でAを取れたのはなぜ?
by Chiharu、スミス英会話大津校
皆さんは、小学生のころから「苦手」と思っている教科はありますか?
私の場合は、算数&数学です。
小学生の頃から、どんなに簡単に思える問題でもいちいち悩んでいました。「なんで、こうなるんだろう?」、正しい答えは一応出せたとしても、「意味が分からないなぁ」と常に思っていました。
母親に、算数の宿題を教えてもらっていた頃、「文章問題が特に苦手だねー。」と言われていました。学校の先生に算数や数学の文章問題を根気良く説明してもらっても、どうも納得がいきませんでした。きっと先生は、「なんでこの子は分からないのだろう」と思われていたことでしょう。高校の頃は、数学の授業のスピードがとても速い学校に入学した為、数学の塾にもこつこつ通って先生に助けてもらっていましたが、理解するのにとても時間が掛かりました。算数や数学を得意としていた妹と比べ、私はどれだけ勉強して努力していても、テストの点数があまり良くない状況が12年間続きました。「あー私は数学が苦手なんだ。私がこの教科を理解するのは難しいのかも。」とずっと思っていました。
カナダの大学へ進学し、3年半が経った頃、同じカナダの大学に通う日本人の友人が、「一度カナダの数学の授業を受けてみなよ!」と勧めてくれました。「えーーーー、数学は物凄く苦手だから無理だと思う。」と暫く悩んでいましたが、その友達も日本では数学が得意なほうじゃなかったと言います。そこで、大学卒業前に一度ぐらい挑戦してみようと思い、statistics (統計)の授業を受けることにしました。
授業一日目から、私の中の数字に対する変化に気付きました。教授の説明や他の学生の質問に耳を傾け、授業に集中します。日本であれば、「何故そうなるの?」と悩む場面で、内容がスラスラと分かるのです!日本で統計を学んだときは、頭を抱えて「分からん!」とうなっていたことが、自分の中で理解しながらすーっと吸収されていくのです。これには、本当に驚きました。1学期間学んだ統計のテストの点数は良く、最終的にAをもらうことが出来ました。カナダで数学の授業を受けて以来、数学や数字は万国共通と言いますが、違うのではないかと思い始めました。日本であれだけ数字に悩まされた私が、カナダの大学で英語を使って統計を学ぶことによって、理解できるというのは、本当に不思議な現象だと思います。
日本語で学んだ数学と英語で学んだ数学、一体どう違ったのでしょう?言語が違うだけで、これほど人の物事への理解力が変わるというのは、興味深いことです。以前にも何度か書いていますが、私は日本語より英語の方が向いていたのでしょう。留学中に出会った日本人の友達の何人もが、私と同じような経験をしています。違いがはっきり分かるのは、やはり数学ではないかと思います。日本である教科が苦手でも、違う言語を使って学ぶことによって得意になる可能性があるということを知りました。私がもっていた数字に対する恐怖心を、カナダで少しでも克服することができて、本当に良かったです。
Chiharu、スミス英会話大津校