日本のことが好きな理由-落し物

皆さん、こんにちは。今回は、私がなぜ日本のことを好きなのか、について書きたいと思います。お読みいただけると嬉しいです。私は日本に住んで長いですが、この国の人々の素晴らしい行いには、飽きることがありません。もちろん、あえて探せば悪い面も見つかるでしょう。悪い面を探し出してそこから何かを学ぶこともできますが、私は良いところを見つけてそこから学ぶほうが好きです。

先週の金曜日、私はスミス英会話福島の校舎に向かって歩いていました。横断歩道を渡り終えたとき、道路の方から「ドスン」という音がしたので振り返りました。夕やみで見えにくかったのですが、何か小さいものが走っている車から投げ落とされたらしいことはわかりました。最初は何だかわからなかったのですが、そこから1枚の手紙がヒラリと落ちたので、それが小さなバックだとわかりました。私はそれを拾いにいくことにしました。

車道側が再び赤信号になるのを待って道路に出て、バックを手に取ったんです。バックはそれほど汚れておらず、ほぼ無傷の状態でした。バックの中には、お金・カギ・手紙の束・口紅が入っているのが見えました。車の中からか、または自転車から落ちたことはほぼ確実。小さな子供がファミリーカーの窓からお母さんのバックを投げ捨ててしまったシーンが思い浮かびました。または、おばあさんが買い物のあとバックと荷物をカゴに載せて自転車をこいでいて、バックが落ちてしまったのか。どちらにせよ、その人はこのバックを必要としているはずです。

私はそのバックを持って近くの交番に行きました。私が交番に入るとお巡りさんがすぐに対応してくれました。その人はとても紳士的で、書類を書いていく時間があるかどうか尋ねてきました。私は「はい」と答えて書類を記入しはじめました。私が書類を書いている間に、お巡りさんは白い手袋をして、私の目の前でバックの中身を出しました。私が書類を書き終えると、彼は私の書類に目を通し、そのあと一緒に中身を確認してほしいと頼まれました。中には、11通の手紙、7つのカギ、1本の赤い口紅、現金2万円(正確には、5000円札×21000円札×8枚、500円玉×2枚、100円玉×10枚)が入っていました。そしてお巡りさんは私に、バックを拾ったお礼を受け取るか、あなたが拾ったということを持ち主に伝えるか、と尋ねました。私はどちらもお断りしたので、それですべてが終わりました。

かかった時間は20分くらいでしたが、その間にも3人の人が落し物を届けに来ました。1人は10万円以上入った財布を、別の人はクレジットカード数枚を届けていました。日本人にとって、道で拾った10万円以上のお金を届けることは普通のことなのです。むしろ、交番に届ける以外の選択肢はないのでしょう。

日本にいる23年間、私はこういった光景をたくさん見てきました。すべて書き出そうとしたら、読みきれないくらいの量になるでしょう。あの日、ハンドバックを拾った出来事で、私は日本という国が好きだということを改めて感じました。交番を出たあと、私は校舎に向かい、日本の生徒さんと楽しく英会話レッスンをしました。その日のレッスンは3件だけでしたが、その生徒さんたちを見ていると、「ここでは誰が先生なんだろう・・・」と思わざるをえませんでした。私は日本の方々に英会話を教えていますが、日本の方々の文化が私の人生をより良くしてくれているのです。

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