ニュージーランドからKia Ora!(2009年4月のお知らせ)

安定した日本の一部上場企業から海外の現地企業へ転職するという選択肢を選んだ私は実は今、非常に不安定な雇用状況にあります。話は長くなりますが、事の発端は現在勤める研究所の90%の取引先である自治体が今年9月までに契約を打ち切り、更に契約金の安い元ペーパーカンパニーとの契約を望んだことから始まりました。これまでに裁判などで一度は勝訴したものの結果的には敗訴し、今、企業としての存続が危ぶまれています。新しい取引先は人材を獲得すべく、画策し、現在の研究所は相手を困らせる手段に人材留保(面白おかしく言い換えると人質?!)を画策するという正に持久戦状態。人材の有り余る日本ではあり得ない状況です。私たちの仕事はこの国では…人材の少ない職種として移民局に指定され、永住権取得やWork Visa取得にも非常に有利となります。

去年の8月に娘と共に永住権を申請し、現在は移民局による審査終了を待っているところですが、聞く状況によると、娘の健康診断の評価を除きほぼ取得できる見込みとなっている模様。晴れて4月には娘が留学に来て、母娘の楽しい海外生活が送れる予定が今、

まさに先が見えなくなり、私たちの運命やいかに?といった状況です。

これからのKia Ora from NZは現実ながらも少しドラマチックな展開となるのでお見逃しなく!もっともヒストリーはいつでも見られるのですが・・・。

仕事中はイヤホン使用によるラジオを聴くことが許されていてもっぱらトークショーやニュースを聞いているのですが、ニュースではこの大きな問題が流されていたのですぐに同僚にも聞かせました。彼らは、2ケ月契約が伸びたから継続される可能性ありと喜んでいましたが、私の見解は真逆。2ケ月の契約延長は相手に好都合な準備期間を与えるためで決して我々のためではなく、自治体は本気で変えるつもりであることを伝えるメッセージと受け取りました。もちろん私の見解が間違いであること望みますが・・さて、この先は現在のところ誰も読めません。

思えばここに来るまでにいくつもの選択肢がありました。まず、日本の企業を退職時、慰留を打診されたにも関わらず、かねてよりの夢の実現を選択。NZの前職では公務員という安定した中から、企業へ転職。その際は実に悩みました。このように正に人生は選択の連続。You can’t have a cake, while eating a cake. という言葉があるように、大事なことは2つを選択することができないのが通常です。それゆえ、人は一方を犠牲にし、一方を選ぶ。分岐点では、未知なる世界の始まりであるために不安や恐怖を感じることも多いでしょう。私たちは過去の選択があたかも人生を決定づけたかのように偏狭に考えがちですが、実は想像するより、はるかに多くの更なる選択肢や結果が将来には待ち受けていると思います。どの選択肢を選んでも必ずや訪れるチャンスに好奇心を持つことが、恐怖を克服する手段でもあり、人生の醍醐味でもあります。

安全確実なルートからどんどん離れて行くかのようにも思える道を選択したものの内心はいざという時に自分の成し得る力試しのチャンスと面白がっているのも確かなのです。

そして、だめだったら? ハイ、いったん引っ込みますがまた次のチャンスを狙います。

Alex先生も敢えて、困難な道を選択するチャレンジャー精神旺盛なタイプと見ますがいかがでしょうか?

さて、写真は現在の職場の非常に恵まれた職場環境です。大きなデスクにそれぞれの顕微鏡とパソコン。3人くらいがひとまとまりになっていて、それをCubicleと呼んでいます。

それぞれのCubicleの間には観葉植物が生けられ、天井は高く、空調も快適です。

これからいずれやってくるであろう”嵐”の前の静けさの中で皆、淡々と仕事に励む日々です。明日を信じて・・。

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