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「No “Excuse me!”(英語), “Excusez moi!”(フランス語)」 と言い張るバイリンガルの息子
by Chiharu、スミス英会話大津校

以前から、2歳の息子について色々と書いていますが、彼は近頃とてもバイリンガルらしくなってきました。というのも、話している相手によって使う言語を自分で選んだり、観ている映画や読んでいる絵本の言語に自分が使う言語を合わせていることがあるからです。

英語の映画を観ている時は英語、フランス語の映画を観ている時はフランス語という具合です。ABCの歌を歌う時も、少し前に英語の本を読んでいれば ”エービーシーディー♪”と歌い、フランス語であれば”アーベーセーデー♪”と歌います。息子は日本語も少し分かるようなので、トライリンガルかもしれませんが、まだしっかりとどの言語も習得出来ていないので、ここではバイリンガルということにしておきます。父と母と3人でいる時は英語とフランス語のバイリンガル。私の日本人家族やご近所の皆さんと過ごす時は、日本語と英語のバイリンガルです。子供の成長を毎日こうして観察していると、私が特に興味を持っている「言語習得」に関する新しい発見が多く、とても面白いです。

今回は、息子の絵本にまつわる話しを書きたいと思います。
エドワードと私は、京都や滋賀にあるブックオフで英語やフランス語の絵本や小説を見つけると、全て欲しくなり、時には一度に40冊ほど買い込んでしまうことがあります。息子の為だけではなく、スミス英会話大津校の生徒さんにも色々な本を読んで頂きたいので、学校の本棚に多く並べるようにしています。生徒さんはいつでも借りて読むことができます。私たちの家にも、何冊あるのか数えたことはないですが、多くの絵本や小説があります。息子は、毎日その中から好きな本を選び、自分で読んだり私たちが読み聞かせたりしています。

先日、エドワードがまたブックオフで絵本を購入しました。Karen Katz著 「Excuse me! A Little Book  of Manners」です。子供たちが、この絵本を通して”No, thank you!” や”Excuse me!” などのマナーを学べる楽しい本です。購入して直ぐにエドワードがこの本を息子に読み聞かせたところ、息子はとても気に入ったようで、次の日に私に何度も読んで欲しいとせがみました。書かれている台詞、”Excuse me!”を私が読んだところ、すぐさま息子は、

「No!! “Excusez moi!””」と私の顔を不思議そうに見つめながら言います。

英語で書かれている本なので、”Excuse me!” ともう一度読むとまた、

「No, mom. “Excusez moi!”」と再度直されてしまいました。他のページも同様で、

私が、”No, thank you.” と読むと、

息子は、「No, mom. “Non, merci.”」とまた直されてしまいました。

英語の絵本なのに、どうして息子がフランス語で読みたがったのか分かりますか?そうです、エドワードの仕業です。私がいないところで二人はフランス語を使う習慣になっているので、英語の絵本もフランス語に訳して読んでいたのです。私は英語の絵本を読んでいるのに、いちいちフランス語に直したがる息子と楽しく言い合いをすることになるのです。こんな時、バイリンガル子育てってややこしいなぁと感じることがあります。

まだ単語一つ一つが読めない息子にとって、初めて新しい絵本を読む時に、どの言語だったかということ(どんな音だったか)が、とても大切なのだと分かりました。一頁一頁に書かれた絵と初めて聴く音が繋り、話の意味を理解していくという人間の言語習得過程を、こんな風に息子から学べて楽しいです。

Chiharu、スミス英会話大津校

in Ohtsu, Teacher's Thoughts, The Small Room by Mark | September 6, 2013 | 0 comments

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